民法1-20 物権変動 2005年問26 / 行政書士試験に合格できなければ公務員試験は無理!

次の記述のうち、即時取得により所有権を取得できるものはいくつあるか。

1、Aがその所有する建物をCに賃貸していたところ、Cがその建物を自己の所有する建物としてBに売却した場合。
2、Aの所有する山林に生育する立木について、Bがその山林及び立木を自己の所有するものであると誤信して、その立木を伐採した場合。
3、成年被後見人Aはその所有するパソコンをBに売却したが、Bは、Aが成年後見人であることについて、善意、無過失だった場合。
4、Aの所有する自転車をCが借りた後に、駅前駐輪場に停めていたところ、Bがその自転車を自己の自転車と誤信して、その自転車の使用を継続した場合。
5、Aの所有する宝石をCが盗み出して、CがこれをBに売却したが、Bは、その宝石が盗品である事実について、善意、無過失であった場合。

胡桃「これも即時取得に関する基本的な問題だわ」
建太郎「う……、そうかな?」
胡桃「個数問題でも、条文と判例の知識を押さえていれば、楽々解けるはずよ」

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民法1-19 物権変動 2008年問29 / 行政書士試験に合格できなければ公務員試験は無理!

ABが不動産取引を行ったところ、その後で、Cがこの不動産について、Bと新たな取引関係に入った。この場合のCの立場に関する次の記述のうち、判例に照らし妥当ではないものはどれか。

1、AからBに不動産の売却が行われ、BはさらにこれをCに転売したところ、AがBの詐欺を理由に売買契約を取り消した場合には、Cは、善意であれば、登記を備えなくても保護される。
2、AからBに不動産の売却が行われた後で、AがBの詐欺を理由に売買契約を取り消したにもかかわらず、Bがこの不動産をCに転売してしまった場合に、Cは善意であっても、登記を備えなければ、保護されない。
3、AからBに不動産の売却が行われ、BはさらにこれをCに転売したところ、Bに代金の不払いが生じたため、AはBに対し、相当期間を定めて、履行を催告したうえで、その売買契約を解除した場合に、Cは、善意であれば、登記を備えなくても保護される。
4、AからBに不動産の売却が行われたが、Bに代金の不払いが生じたため、AはBに対して、相当の期間を定めて、履行を催告したうえで、その売買契約を解除した場合に、Bから解除後にその不動産を買い受けたCは、善意であっても登記を備えなければ、保護されない。
5、AからBに不動産の売却が行われ、BはこれをさらにCに転売したところ、AB間の取引がABにより合意解除された場合には、Cは善意であっても登記を備えなければ、保護されない。

胡桃「これは、基本的な判例の知識を問うだけの問題だわ」
建太郎「うん。簡単だな」

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民法1-18 物権変動 2005年問25 / 行政書士試験に合格できなければ公務員試験は無理!

不動産と登記に関する次の記述のうち、判例の趣旨に照らして正しいものはどれか。

1、Aの所有する甲土地につき、AがBに対して、売却した後、Bが甲土地をCに売却したが、未だに登記がAにある場合は、Bは、甲土地に対する所有権を喪失しているので、Aに対して移転登記を請求することはできない。
2、Aの所有する甲土地につき、AがBに売却した後、Aが重ねて甲土地を背信的悪意者Cに売却し、さらにCが甲土地を悪意者Dに売却した場合に、第一買主Bは、背信的悪意者Cからの転得者であるDに対して、登記をしていなくても、所有権の取得を対抗することができる。
3、Aの所有する甲土地について、AがBに売却し、Bは、その後10年以上にわたり、占有を継続して、現在に至っているが、Bが占有を開始してから、5年を経過した時に、Aが甲土地をCに売却した場合に、BはCに対して、登記をしなくては、時効による所有権の取得を対抗することができない。
4、Aの所有する甲土地につき、AがBに対して、売却したが、同売買契約が解除され、その後に、甲土地がBからCに売却された場合に、AはCに対して、Cの善意、悪意を問わず、登記をしなくては、所有権の復帰を対抗することはできない。
5、Aの所有する甲土地につき、AがBに対して、遺贈する旨の遺言を残して死亡したのち、Aの唯一の相続人であるCの債権者DがCを代位して、C名義の所有権取得登記を行い、甲土地を差し押さえた場合に、BはDに対して、登記をしていなくても、遺贈による所有権取得を対抗することができる。

胡桃「これも判例の知識を問うだけの簡単な問題だわ」
建太郎「おう。基本的な判例だけだな」

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民法1-17 時効 2009年問28 / 行政書士試験に合格できなければ公務員試験は無理!

次の相談内容のうち、できますと回答し得るものはどれか。

1、私は13年前、知人の債務を物上保証するため、私の有する土地、建物に抵当権を設定しました。知人のこの債務は、弁済期から11年が経過していますが、債権者は、4年前に知人が債務を承認していることを理由に時効が完成していないと主張しています。
民法によれば、時効の中断は当事者及びその承継人の間でのみ、効力を有するとありますが、私は時効の完成を主張して、抵当権の抹消を請求できますか。
2、私は、築25年のアパートに賃借して暮らしていますが、このアパートは、賃貸人の先代が誤って、甲氏の所有地を自己所有地と認識して建ててしまったものですが、これまで特に問題はありませんでした。
この度、甲氏の相続人乙が、一連の事情説明と共に、アパートからの立ち退きを求めてきました。私は、賃貸人が敷地の土地を時効取得したと主張して、立ち退きを拒否できますか。
3、30年ほど前に私の祖父が亡くなりました。祖父は唯一の遺産であった自宅の土地、建物を祖父の知人に遺贈したため、相続人であった私の父は、直ちに遺留分を主張して、当該土地、建物について共有持ち分が認められたのですが、その登記をしないままに、今日に至っています。
この度、父が亡くなり、私が単独相続し、先方に共有持ち分についての登記の協力を求めたところ、20年以上経過しているので、時効だと言って応じてもらえません。私は移転登記を求めることができますか。
4、私は、他人にお金を貸し、その担保として債務者の所有する土地建物に、二番抵当権の設定を受けています。この度、一番抵当権の被担保債権が消滅時効にかかったことが分かったのですが、私は、私の貸金債権の弁済期が到来していない現時点において、この事実を主張して、私の抵当権の順位を繰り上げてもらうことができますか。
5、叔父は7年ほど前に重度の認知症になり、後見開始の審判を受けました。配偶者である叔母が後見人になっていたところ、今年2月10日に、叔母が急逝し、同年6月10日に甥の私が後見人に就任しました。
就任後、調べたところ、叔父が以前に他人に貸した300万円の債権が10年前の6月1日に弁済期を迎えた後、未回収のまま、放置されていることを知り、慌てて、本年、6月20日に返済を求めましたが、先方は時効期間が満了していることを理由に応じてくれません。この債権の返還を求めることができますか。

建太郎「むむっ……。こりゃめちゃめちゃ難しいじゃん!」
胡桃「変わった出題形式だけど、結局のところ、判例の知識を問うだけの問題よ。そんなに難しくないわ」

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民法1-16 時効 2011年問28 / 行政書士試験の勉強は、開業の準備をしてから始めよう

時効等に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし正しいものはどれか。

1、A所有の土地につき、20年間占有を継続してきたBが取得時効を援用した場合、取得時効成立を否定するためには、Aの側において、他主占有事情の立証だけでは足りず、Bの占有が、賃貸借など他主占有権原に基づいて開始された旨を立証しなければならない。
2、A所有の乙土地につき、Bが五年間、占有した後に、Cがこれを相続して、さらに、10年間占有を継続した時点において、CがBの占有と併合して取得時効を援用した場合、C自身が占有開始時に悪意であったときは、Bが占有開始時に善意であり、かつ無過失であったとしても、時効取得は認められない。
3、Aから丙土地を購入したBが、その引き渡しを受けてから、10年以上が経過した後に、隠れた瑕疵を発見し、Aに対して瑕疵担保責任に基づく損害賠償請求をした場合、Aは、消滅時効を援用してこれを拒むことができる。
4、Aから甲建物を購入したBが、同建物の隠れた瑕疵を理由としてAに対して損害賠償を請求する場合は、瑕疵を発見してから1年以内にAに対して瑕疵の内容を具体的に明示しなくてもその存在を通知すれば、同請求権は、時効により消滅することはない。
5、乙建物について、先順位抵当権者Aの被担保債権につき、消滅時効が完成した場合、かかる債権の消滅により、後順位抵当権者Bは、順位上昇の利益を享受できるため、Bもその時効を援用することができる。

建太郎「むむっ……。ちょっと難しくないか?」
胡桃「基本的な判例の知識を知っていれば解ける問題だわ」

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民法1-15 時効 2010年問28 / 行政書士試験の勉強は、開業の準備をしてから始めよう

時効中断の効力に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし誤っているものはどれか。

1、債務者Aの債権者Bに対する債務の承認によって、被担保債権の時効が中断した場合に、物上保証人Cは、当該被担保債権について、生じた時効中断の効力を否定することはできない。
2、物上保証人Aに対する抵当権の実行により、競売裁判所が競売開始決定をし、これを債務者Bに通知した場合は、被担保債権についての消滅時効は中断する。
3、要役地である甲地をABCの三人で共有しているが、承役地である乙地の通行地役権について、消滅時効が進行している場合に、Aのみが、通行地役権を行使して、消滅時効を中断した時は、時効中断の効力は、ABCの三人に及ぶ。
4、甲地の共有者ABCの三人が乙地の上の通行地役権を時効取得しそうな場合に、乙地の所有者Dは、ABCのうちだれか一人に対して、時効の中断をすれば、時効中断の効力は、ABCの三人に対して及ぶ。
5、A所有の甲地をBCの二人が占有して時効取得が完成しそうな場合において、AがBに対してだけ時効の中断をしたときは、Bの取得時効のみ中断され、Cの取得時効は中断されることがない。

胡桃「これは基本的な判例の知識を問う簡単な問題だわ」
建太郎「おう。そうだな」

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民法1-14 時効 2007年問28 / 行政書士試験の勉強は、開業の準備をしてから始めよう

時効制度の存在意義については、次のような考え方の対立がある。

A、時効とは、取得時効が成立した場合は、無権利者であった者に権利を取得させ、消滅時効が成立した場合は、真の権利者の権利を消滅させる制度である。
B、時効とは、真に権利を有する者又は真に義務を負わない者が、長期間の経過によって、そのことを証明できないことにより、不利益を被ることのないように、救済するための制度である。

時効の援用に関する次の説明のうち、最も妥当なものはどれか。

1、時効の援用は、時効の効果が道徳に反する面があるため、それによる利益を受けるかどうかを当事者の良心に委ねたものであるとの説明は、A説と矛盾する。
2、時効の援用は、民事訴訟法上の弁論主義から求められるものであるとの説明はB説と矛盾する。
3、時効の援用は、初めに遡って権利の得喪の効果を生じさせるものであるとの説明は、A説と矛盾する。
4、時効の援用は、権利関係を証明するため、法定証拠を提出する行為であるとの説明は、B説と矛盾しない。
5、時効の援用は、法定の停止条件であるとの説明は、A説と矛盾する。

建太郎「むむっ。これは、民法を題材にした国語の問題か」
胡桃「そうよ。時効制度についての学説を知っていれば簡単に解けるわ」
建太郎「えっ、簡単か?」

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民法1-13 代理 2012年問28 / 行政書士試験の勉強は、開業の準備をしてから始めよう

代理人と使者の違いに関する次の記述のうち、民法の規定及び判例に照らし正しいものはどれか。

1、代理人は本人のため法律行為を行う者であるから、代理人としての地位は、法律に基づくものの他は、必ず、委任契約によらなければならないが、使者は本人の完了した意思決定を相手方に伝達する者であるから、使者の地位は雇用契約、請負契約など様々な契約に基づく。
2、代理人は、本人のために法律行為を行う者であるから、代理権授与の時に、意思能力及び行為能力を有することが必要であるのに対し、使者は本人の完了した意思決定を相手方に伝達する者であるから、その選任の時に、意思能力及び行為能力を有することは必要ではない。
3、代理人は本人のために自ら法律行為を行うのであるから、代理行為の瑕疵は代理人について決するが、使者は本人の行う法律行為を完成させるために本人の完了した意思決定を相手方に伝達するにすぎないから、当該意思決定の瑕疵は、本人について決する。
4、代理人は与えられた権限の範囲で、本人のために法律行為を行うのであるから、権限を逸脱して法律行為を行った場合は、それが有効になる余地はないのに対し、使者は、本人の完了した意思決定を相手方に伝達するのであるから、本人の真意と異なる意思を伝達した場合でも、その意思表示が無効となる余地はない。
5、代理人は、法律または、本人の意思に基づいて本人のために法律行為を行う者であるから、本人に無断で復代理人を選任することは認められないのに対し、使者は、単に本人の完了した意思決定を相手方に伝達するにすぎないから、本人に無断で別の者を使者に選任することも認められる。

建太郎「代理と使者の違いについての簡単な問題だわ」
胡桃「うん。そうだな」

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民法1-12 代理 2003年問27 / 行政書士試験の勉強は、開業の準備をしてから始めよう

Aが以下のような状況で契約した場合、大審院ないし最高裁の見解に立つと、本人に契約上の効果が帰属することになるものはどれか。

1、本人所有の甲不動産を処分するため、代理権を与えられているAが、Bに甲不動産を譲渡する際に、Bから受け取る代金は専ら、自己の借金の返済に使うという意図をもって代理人と契約したが、Bは取引上相当な注意をしても、Aのそのような意図を知ることができなかった場合。
2、請負人とAとの間で下請け契約が締結されていたので、Aは、工事材料の買い入れに当たって、請負人を本人とし、自己がその代理人であるとしてBと契約した場合。
3、代理権限の与えられていないAが、本人の代理人である旨を記載した白紙委任状を偽造して提示し、代理人と称したので、Bがそれを信頼して、契約をした場合。
4、本人の実印を預かっていたに過ぎないAが、友人がBから借金をするのに、本人の代理人と称し、預かっていた実印を用いて、Bと保証契約をした場合。
5、本人から投資の勧誘を行うものとして雇われていたにすぎないAが、本人の代理人としてBと投資契約をし、投資金を持ち逃げした場合。

胡桃「これも判例の知識を問うだけの問題だわ」
建太郎「うん。簡単だな」

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民法1-11 代理 2007年問27 / 行政書士試験の勉強は、開業の準備をしてから始めよう

AがB所有の土地をCに売却した場合に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1、AがBから土地の所有権を取得して、Cに移転できない場合、Cは、契約時にAに土地の所有権がないことを知っていたとしても、契約の解除ができる。
2、Cは、悪意又は有過失であっても、20年間、所有の意思をもって平穏かつ公然とBの土地を占有継続すれば、Cは土地の所有権を時効取得する。
3、AがBの代理人と称して、売却した場合、代理権の無いことを知らなかったCが、この売買契約を取り消せば、Bはもはや、Aの代理行為を追認することはできない。
4、AがBの代理人と称して売却した場合、Cは、Aの代理権がないことを過失によって知らなかったとしても、無権代理を行ったAに対して、責任を追及できる。
5、所有権者Bが自らA名義で登記をして、虚偽の外形を積極的に作出し、そのまま放置していた場合には、Bは、Aを所有者だと信頼して買ったCに対抗できない。

胡桃「これも条文と基本的な判例の知識を問うだけの問題だわ」
建太郎「うん。そうだな」

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